ArchiAid 2012 EXHIBITION—失われた街『3.11のための模型復元プロジェクト展』
フライヤー[PDF] ArchiAid 2012 EXHIBITION—失われた街や村を1/500の模型で再現 | 2012年 6月30日[土]- 7月15日[日] | 10:00 - 18:00(入場は17:30まで) | 兵庫県立美術館ギャラリー | 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 | TEL: 078-262-0901|「失われた街」模型復元プロジェクトは、全国の建築学生達が協力して被災前の縮尺1/500の復元模型を制作する取り組みです。被災地の復興と共に人々の記憶の再生を願い、1年間にわたって継続してきた活動の成果、31の復元模型が一堂に会します。
01|31の模型で再現される東日本の記憶

約800㎡の巨大な展示空間を岩手・宮城・福島3県の沿岸部に見立て、これまでに作成した縮尺1/500の復元模型をすべて展示します。地域にして31地域、1m四方の模型単位にして117個分の模型によって東北の街や三陸海岸の集落が再現されています。豊かな自然環境の中で育まれ、3.11によって失われた風景の多様性を体感し、かけがえのない日常があったことを伝えます。

[制作地域]岩手県|野田[九戸郡野田村]/田野畑[下閉伊郡田野畑]/田老[宮古市]/女遊戸[宮古市崎山]/重茂[宮古市重茂]/山田[下閉伊郡山田町]/根浜[釜石市鵜住居町]/釜石[釜石市]/唐丹[釜石市唐丹町]/崎浜[大船渡市三陸町越喜来]/大船渡[大船渡市]/陸前高田[陸前高田市]宮城県|唐桑・大沢[気仙沼市]/鹿折-1[気仙沼市]/鹿折-2[気仙沼市]/気仙沼・南町[気仙沼市]/弁天町[気仙沼市]/南気仙沼駅周辺[気仙沼市]/大島[気仙沼市]/階上・岩井崎[気仙沼市]/本吉・大谷[気仙沼市]/小泉[気仙沼市本吉町]/志津川[南三陸町]/長清水[本吉郡南三陸町戸倉]/女川[牡鹿郡女川町]/石巻[石巻市]/荻浜・小積浜[石巻市]/鮎川浜[石巻市]/荒浜[仙台市若林区]福島県|相馬港[相馬市]/浪江[双葉郡浪江町]

02|復元模型によって紡ぎ出された人々の記憶

復元模型をのぞき込んだ現地の人々から、多くの言葉が語られました。2011年6月から宮城県気仙沼市の各地において地域の皆さんと模型に色を塗り、思い出の場所にフラッグを立てる「記憶の街ワークショップ」を行ってきました。地図や写真では見えなかった街の記憶が立体的に現れます。本展ではワークショップ模型の展示に加え、プロジェクトに参加した演劇人達によって制作された住民の証言を元にした演劇作品「失われた街 ギャラリー・リーディング〜鹿折(宮城県気仙沼市)〜」(演出:高尾隆、映像監督:蔵岡登志美)を上映します。

03|各地ではじまる復興への取り組み

3.11発災直後より全国の建築家と建築教育に携わる人々を結ぶプラットフォームとして「アーキエイド」が設立されました。「失われた街」模型復元プロジェクトもアーキエイドのネットワークによって大学を超えた共同制作が可能となりました。本展ではアーキエイドの活動をはじめ、建築家や都市計画化によって現在進行している「街と記憶の復興」への取り組みをパネルで紹介します。

04|失われた街1.17神戸

1995年1月17日、阪神地域を襲った阪神淡路大震災において、神戸の街も多くの部分を失ってしまいました。本展に際し、会場となる神戸から東日本の被災地へ、復興への願いを込めて、特に被害の大きかった長田・三宮・六甲地区の復元模型を制作・展示します。

*女遊戸[岩手県宮古市崎山]

*浪江[福島県双葉郡浪江町]

*石巻[宮城県石巻市]

南気仙沼駅周辺[宮城県気仙沼市]

*写真撮影:太田拓実

アーキエイド・シンポジウム in KOBE —『記憶をつなぐ復興』 | 2012年7月8日[日]14:00(13:30開場) - 17:00 | 兵庫県立美術館 ミュージアムホール | 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 | TEL: 078-262-0901|アーキエイドの中心メンバーをはじめ被災地復興に関わる建築家・研究者を招き、街と記憶の復興へ向けての課題について、それぞれの活動と共に話し合います。
[出演]
  • - 齊木崇人(神戸芸術工科大学学長/神戸市統括監)
  • - 阿部仁史(建築家/建築家/UCLA建築・都市デザイン学科長)
  • - 小嶋一浩(建築家/横浜国立大学大学院Y-GSA教授)
  • - 小野田泰明(建築計画者/東北大学災害科学国際研究所教授)
  • - 鈴木伸治(都市計画家/横浜市立大学准教授)
  • - 槻橋 修(建築家/神戸大学大学院准教授)
[全体進行]
  • - 堀口 徹(立命館大学准教授)