記念シンポジウム「311 ゼロ地点から考える」(於・東京大学安田講堂)開催されました。
2011.11.02[NEWS]
TOTOギャラリー・間「311 失われた街」展の記念シンポジウム「311 ゼロ地点から考える」が展覧会初日となる11月2日(水)東京大学安田講堂を1000人超の満員御礼にして開催されました。聴講申し込みは2400人を超えたそうです。
冒頭の原広司先生による基調講演「建築に何が可能か」は、弟子の私(槻橋)がこれまでに聴講した原先生のどのレクチャーよりも、気迫の感じられるものでありました。原先生の処女著作である名著「建築に何が可能か」を約40年ぶりに召喚し、建築に何が可能かという問いの限界を問わなければならないという「<建築に何が可能か>批判」、それでもなお建築をもって社会に参入して行かざるを得ない私たちに対し「矛盾を恐れるな」「言い訳を許せ」というエールを送って下さいました。
アーキエイドのセッションでは小野田泰明さんから被災地における建築家の位置づけと役割、可能性について力強く解説した後、小嶋一浩さん、青木淳さんらが、それぞれに集落に入って行っている活動を披露。普段の作品紹介を中心にしたレクチャーとまったくことなる趣で、建築作品がひとつも出てこないのに、熱気のこもったプレゼンテーションでした。この緊張感は続く帰心の会のセッションへも持続し、最後の伊東豊雄さんのプレゼンテーション「震災と私」へ。
3.11当日の震災の瞬間の、せんだいメディアテーク7階が激しく揺すられ続ける映像を背景に、設計者・伊東豊雄として観客席へ向かって陳謝をする伊東さんの姿に震えました。建築家が果たすべき責任について、「私」の問題として引き受けた伊東さんが、被災地のためにとりくんでいる「みんなの家」は、「私」から再び社会へと建築を再生していくプロセスに思えた。
冒頭の原広司先生による基調講演「建築に何が可能か」は、弟子の私(槻橋)がこれまでに聴講した原先生のどのレクチャーよりも、気迫の感じられるものでありました。原先生の処女著作である名著「建築に何が可能か」を約40年ぶりに召喚し、建築に何が可能かという問いの限界を問わなければならないという「<建築に何が可能か>批判」、それでもなお建築をもって社会に参入して行かざるを得ない私たちに対し「矛盾を恐れるな」「言い訳を許せ」というエールを送って下さいました。
アーキエイドのセッションでは小野田泰明さんから被災地における建築家の位置づけと役割、可能性について力強く解説した後、小嶋一浩さん、青木淳さんらが、それぞれに集落に入って行っている活動を披露。普段の作品紹介を中心にしたレクチャーとまったくことなる趣で、建築作品がひとつも出てこないのに、熱気のこもったプレゼンテーションでした。この緊張感は続く帰心の会のセッションへも持続し、最後の伊東豊雄さんのプレゼンテーション「震災と私」へ。
3.11当日の震災の瞬間の、せんだいメディアテーク7階が激しく揺すられ続ける映像を背景に、設計者・伊東豊雄として観客席へ向かって陳謝をする伊東さんの姿に震えました。建築家が果たすべき責任について、「私」の問題として引き受けた伊東さんが、被災地のためにとりくんでいる「みんなの家」は、「私」から再び社会へと建築を再生していくプロセスに思えた。